変わらない学校/20年前と今
久しぶりに付き添い登校。母子登校。
にぎやかな子どもたちの声。
すれ違うたびに挨拶をする先生。
小さなことで揉める同級生。
それを止めるその他の同級生。
それを見つめる担任の先生。
そして、ただそれを画面の中の出来事かのように観る私。
ふと、思い出す。自分が小学生だった頃を。
給食係の服に着替えるのが嫌だった。
何が嫌だったのかわからないけど、ぼんやりと嫌な思い出として残っている。
変わらないあの頃の小学校。
とにかく、給食当番が嫌いだった。
給食が始まり、居場所を失う。私は図書室の窓際に座る。無意味に写真を撮る。
あの頃の景色はそこにはない気がした。
よく来てた図書室。お昼休みはいつも一人だったから。
なのに、図書室から見える景色は思い出せない。
お昼休みになり、子供は元気に遊んでくると走り出した。
また思い出す。お昼休み。一人だったな。すごく長かった。本当に嫌いな時間だった。
今日は何をして過ごそうか。いつも考えていた。
子供はそんな思いはしていないと思う。そう願う。
帰り道。なんだか心が削られた。
学校への不信感は、昔から蓄積されたものだと気付く。
2年前からなんかじゃない。
もう、20年前から学校というものが嫌いなんだと気付いた。
心が削られる。母子登校は、子供のためなのかもしれない。けど、私の心は確実に削られる。思い出したくないことも鮮明に思い出す。
あのにおい。あの音。あの雰囲気。あの空気。
全て20年前から何も変わってない。
世界は色んなものが進化して変化して来たのに、学校は何一つ変わっていないんだと、今日改めて感じた。
ただただ、えぐられる。削られる。
心にポッカリと穴が空いたようだ。。。